エアコンの電気代を節約する技

梅雨も明けて、暑い夏の季節がまたやってきた…

ここ数年猛暑続きで、熱中症も心配になりエアコン稼働率も年々向上
と同時に心配になってくるのが、電気代。

そういうわけで今回は、エアコンの電気代節約術を紹介します。

 

フィルター・本体の掃除

フィルターはこまめに掃除

おそうじ機能に頼り切らず、定期的に自分で掃除しよう。

フィルターやフィンがほこりで詰まっていると、エアコン室内機の熱交換器に当たる風の量が減るため、冷却効率が著しく低下すします。

最近、エアコンの効きが悪くなったと思ったら、一度室内機のフィルター類の汚れをチェックしてみましょう。

フィルターが汚れているようなら、面倒くさいかもしれないが、頻繁にフィルター掃除を行うことをおすすめします。

最近のエアコンの中には、おそうじ機能がついていて自動でフィルターをクリーニングしてくれる機種があります。しかし、おそうじ機能がついていても、機械の構造上おそうじが不十分になる場合があるので注意しましょう。

 

最悪おそうじ機能が故障している場合も

わたしの家のエアコンもおそうじ機能付きでしたが、購入して3年ほどで、おそうじ機能が故障しました。

吹き出し口から出てくる風も明らかに弱くなり、明らかに冷えない状態。

おかしいなと思ってパネルを開けてみると、パネルとフィルターの間で5mm位の層のようになって詰まったほこりがバサッと落ちてきました。

早速修理してもらったが、おそうじ機能が壊れていて、全くおそうじされていなかった模様。

それ以降、月に1~2回定期的にフィルターのほこりを掃除機で吸い取って、フィルターを水洗いしています。また、フィルターだけでなく本体の細かい部分のほこりも1シーズンに1回位、掃除機で吸い取っています。

特に、フィンにほこりが溜まっていると著しく冷却効率が低下するので、ブロワーでほこりを飛ばしたり、ブラシでほこりをかき出してから掃除機で吸い取っています。(フィンを曲げないよう、またフィンに触れて手を傷つけないよう注意)

フィルター掃除の結果

では、フィルター掃除の結果はいかほどでしょうか?

我が家のエアコンは電気代が表示されるので、掃除前と掃除後で電気代を比較してみた(東芝RAS-402UDR, 外気温32℃, 冷房:設定温度28℃, 21畳LDKで使用)。

(掃除前)[最初]30-40円/h→[30分後]7-15円/h設定温度未到達

(掃除後)[最初]30-40円/h→[30分後]1-5円/h (設定温度到達

エアコンの消費電力表示

明らかに掃除後のほうが電気代が安くなっている!といっても購入当初のエアコンの性能に近づいただけかもしれないが、フィルターと本体の掃除はおすすめである。

 

室外機の設置環境

室外機の周囲に物があり、風通しが悪くなると、効率が低下するので注意が必要。室外機周囲の不要なものを撤去して風通しを良くしよう。特にファンの風がさえぎられて、室外機の熱がこもることのないようにしたい。

 

窓からの熱の侵入、冷気の放出を防ぐ。

一般的に、窓は住宅の中で一番熱の出入りが大きい場所だといわれている。

このためZEH(ネットゼロエネルギーハウス)などに代表される最近の省エネ住宅では、窓の開口部が小さかったり、樹脂窓や複層ガラス、樹脂窓の2重窓といった、できるだけ熱の出入りを防ぐための工夫がなされている。

既存住宅の場合でも窓をリフォームすることができるが、大掛かりな工事が必要で、比較的費用も掛かる。そのため、ここでは簡単にDIY程度でできる対策を紹介しよう。

 

窓用フィルム

遮熱フィルムや断熱フィルムなど、いろんな機能の窓用フィルムが市販されている。夏場は、室内の冷気を外に逃がさないための断熱、外からの日射をさえぎる遮熱、そして紫外線(UV)カット機能があればよい。しかし、遮熱機能は日差しに含まれる熱をカットするので、冬場は逆に寒くなってしまう夏場と冬場でフィルムを張り替えるのは面倒なので、私の場合、一年中を通して、UVカット機能付き断熱フィルムを貼り付けている

遮熱機能については、後で紹介する遮熱ロールスクリーンや遮熱カーテンを夏場に限って使用している。

遮熱ロールスクリーン、遮熱カーテン

遮熱仕様でなくとも、ロールスクリーンやカーテンはエアコンの効きを良くするのでおすすめ。

特にカーテンは簡単に取り替えできるので、我が家では夏場、日差しの強い南側と西側に遮熱カーテンを使用している。

ちなみにカーテンは時々洗濯しよう(生地によっては洗濯注意)。遮熱カーテンの多くは、酸化チタンなどの近赤外線(熱の原因)を反射する成分が含まれており、太陽からの近赤外線を反射させるように工夫されている。しかしカーテンが汚れてくると、空気中のすすやホコリを吸着し、日光の熱を吸収しやすくなってしまい、せっかくの反射性能が低下してしまう。

 

部屋の熱源を減らす。

部屋の中に、熱を発する機器(例えば、湯沸かしポットや、冷蔵庫、パソコンやルーターなどの通信機器など)がある場合、その分エアコンに負荷がかかる。

使用しないものは電源を切ったり、置き場所を工夫することによって部屋の熱源を減らしてみよう。部屋の熱源を減らすことにより、エアコンの消費電力削減が期待できる。

 

部屋の空気をかき混ぜる。

通常、冷たい空気は下のほうにたまり、熱い空気は上のほうにたまりやすい。また、夏場の窓側は暑い。

最近の省エネタイプのエアコンは、風の向きや風量を調節して、部屋の温度が均一になるような機能がある。そういう機能がエアコンになくても、扇風機やサーキュレーターを利用して、部屋の空気をかきまぜ、部屋の温度が均一にすることが可能。

 

部屋の熱気を逃がしてからエアコンをかける。

夏場、外出先から家に戻ると、閉め切った部屋がもわっとして暑い!

一刻も早くエアコンのスイッチを入れて部屋を冷やしたいものですが、一旦窓を全開にして、部屋にこもった熱気を外にだしてからエアコンをつけると、結果的に早く部屋が冷えるし、節電にもなる。

 

省エネタイプのエアコンに代える。

最近は省エネ性能が高い機種が多いので、ひと昔の消費電力の大きなエアコンから買い替えると、電気代が安くなる場合が多い。

私の場合も、15年使い続けたエアコンが故障したのを機に、5年前に省エネ性能で定評のあったエアコンに切り替えた。その結果、夏場・冬場の電気代が昨年と比べて明らかに安くなったのでびっくりしたことがある。

 

エアコンつけっぱなし vs こまめに切る どちらが電気代安い?

→ケースバイケース

巷で言われている、つけっぱなしにすると電気代が安くなる、というのはケースバイケースです。

部屋の断熱性がよっぽど高くて、部屋の中の熱源が少ない場合はつけっぱなしのほうが安くなると思います。しかしながら、部屋の断熱性が低く、昼間は日光や壁や屋根の熱が入って温度が容易に上がり、冷やしても冷気が窓や壁から出て行くようなだだ漏れの部屋では、どう考えても留守の時間帯(例えば日中とか)にエアコンがつけっぱなしでいるのは、エネルギーの無駄(=電気代の無駄)でしょう。