子供が小学校に入学。夏休みに入り、自由研究をすることになった。
身の回りの小さなものを観察したいと言うので、顕微鏡を買ってきた。
今回購入したのは簡易型の顕微鏡。簡単に気軽に観察できるので、子供だけでなく大人も結構ハマッている。
外出を想定、小型の簡易的な顕微鏡を購入
なぜ簡易型を購入したのかというと、持ち運びが容易だから。
キャンプや野外学習の際、観察物を採取してきて後から家で観察するよりも、その都度その場で観察するほうが、感動も学習効果もより大きいものになる。
また、簡易型は操作が簡単で、観察が容易。特に子供が低学年の場合は、自分でうまく見ることができないと、せっかくの「ミクロの世界に対する興味」が薄れてしまいかねない。
そういった意味でも、簡単に観察できる簡易型は入門者におすすめ。
今回購入したのは、Do Nature STV-40M(Kenko)という、手のひらサイズの簡易顕微鏡。
倍率は20~40倍とズーム可能。白色LED光源を内蔵しており、サンプルの表面に光を当てて表面観察ができる。
また、付属のプレパラートホルダーを使えば、プレパラートを用いた透過観察が可能となっている。
手持ちのデジカメで顕微鏡写真撮影にチャレンジ
簡易顕微鏡と一般的なデジタルカメラで顕微鏡写真を撮ることができる。もちろんスマホのカメラでもOK。
手持ちのデジカメ(Lumix TZ-20)越しに顕微鏡の接眼レンズを覗き込み、シャッターを切ってみた。カメラのレンズをズームにした以外は、設定はすべてカメラ任せのおまかせオート。で、撮れた写真がこちら↓
タマネギの皮 (顕微鏡DoNature STV-40M + デジカメLumix TZ-20)
正直、簡易顕微鏡でこんなに簡単キレイに撮れるとは思ってもみなかった。
最近の簡易顕微鏡・デジカメはすごい!
子供と一緒になって色々なものを観察、撮影した次第。
赤穂のあら塩(結晶)
醤油(アミノ酸の結晶と推定)
子供が興味を持ったら、本格的な顕微鏡を買ってあげよう
簡易顕微鏡の欠点は、高倍率で鮮明な観察ができないこと。デジカメのズームを併用して倍率を上げたとしても、光学系が甘いのでせいぜい100倍までが限界だろう。
子供がさらに興味を持ったら、光学系がしっかりした、本格的な顕微鏡を買ってあげようと思う。私の子供のころ使っていたビクセンの顕微鏡もまだ売っていてビックリ。
私事だが、研究者の道に進むきっかけのひとつが、小学校1年生のときに親からもらった、おもちゃの簡易顕微鏡。鏡筒もレンズもプラスチックでできていて、固定倍率30倍の簡易的なものだった。
軽くて小さくて壊れにくかったので、外出時や旅行時に持ち出して池の水や植物など観察していた。ミクロの世界に感動し、食事の時間も忘れて観察に没頭していた。あまりに熱中しているのでこのあとちゃんとした学習用の光学顕微鏡を買ってもらい、いつのまにか理科大好き人間になっていた。
やがて理系の大学に進学、企業や国の研究所等で研究に従事し色々な顕微鏡を使ってきた。
私の理科好き人生は、小学校時代の簡易顕微鏡から始まった。顕微鏡を通して得られるたくさんの感動を、今の子供達にも同じように体験してほしいと思っている。