【大阪北部地震の教訓】アップライトピアノの地震対策

わが家のアップライトピアノ(YAMAHA製)が今回の地震で大きく動いていました。

 

和室に置いていたのですが、敷板を飛び越えてキャスターが畳に食い込んでいました。壁の柱についた傷から、ピアノは2-3センチほど飛び上がったみたいです。

 

200kgを超えるピアノが地震の縦揺れで2-3センチも浮き上がって、10センチ後ろの柱にぶつかったあと、さらに反動で地震前よりも5センチほど前の敷板に着地した模様。地震時の挙動は柱や敷板についた傷からの推定ですが、実際にピアノは敷板を大きく越えて止まっていました。

 

敷板の傷

 

もし揺れがもう少し強かったらピアノが倒れていたかもしれません。

もしその時ピアノの前にいたら、、、ゾッとします。

 

そこで業者の方と相談し、地震対策をしっかり行うことにしました。

色々検討した結果、アップライトピアノのキャスター部分大型インシュレーターをつけることにしました。

 

インシュレーターはよく似たのが色々あって迷ったのですが、信越工業の「ニューストップ」が、地震時の横滑り防止を謳っていたのでそれを選びました。

 

ピアノインシュレーター 「ニューストップ」(信越工業製)

インシュレーターの底面

 

また、大型のインシュレーターに対応した大きめの敷板フラットボード)もあわせて購入しました。フローリングならば上記インシュレーターだけでもよかったのですが、うちは畳の部屋に設置しているため、敷板も選びなおしました。

 

大型インシュレーター(150㎜φ)にすると、これまで使っていたヤマハの純正の敷板(15cm×60cm)が使えなくなってしまいました。

大型インシュレーターが敷板からはみ出して、かえって不安定になってしまうからです。

 

大型インシュレーターに対応した敷板としては、ピアノ用品メーカーの吉澤がワイドタイプのフラットボードを出していて、それがうちのピアノにもぴったりでした。

 

ピアノボード(敷板)

奥行70cmのワイドタイプ アップライトピアノ用ボード

 

設置するとインシュレーターのまわりに3~4cm余裕があり、ちょうどよい感じです。

 

 

 

 

荷重が均等になってかなり安定しただけでなく、インシュレーターが不要な振動を抑制し、ピアノの音が予想以上に良くなった感じです。

 

あれだけの地震の後なので、調律を念入りに行っていただきましたが、調律師の方からもずいぶん音が良くなったと言われており、思わぬ副次効果があったみたいです。