台風直撃に備えたマンションの防災対策

じょうしまです。台風11号が関西を直撃しそうな状況で、だんだん風が強まってきています。

 

今年はマンションの管理組合の役員で防災担当を仰せつかっており、防災関係のセミナーを受講してきたところです。。

 

 

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マンションの防災対策(台風)

台風の強風による窓ガラスの破損対策

マンション、一戸建てを問わず、強風や突風への備えが必要です。

特に、マンションは雨戸がない建物がほとんどで、サッシ(窓ガラス)の破損に備えた対策が必要です。

 

窓ガラスの破損は、主に2パターンあります。

一つ目は、台風の強風による風圧にガラスが耐えられなくなって破損する場合です。

二つ目は、強風でモノが飛んできて窓ガラスに当たり、ガラスを破損する場合です。

 

特に、強風でモノが飛んできた場合、ガラスは簡単に割れてしまいます。窓ガラスの破損でけがをしないためにも、ガラスの飛散防止の対策はしっかりとしておきましょう。

 

養生テープによる窓ガラスの台風対策

いちばん手っ取り早いのが、窓ガラスに養生テープを貼って、万一ガラスが割れた場合にガラスの飛び散りを抑える方法です。

代表的な養生テープの貼り方を紹介します。

図1のように、部屋側(内側)から、米の字のように四方八方に養生テープを貼り付けます。さらに、隙間風の侵入による風圧の偏りを防ぐために、窓枠とガラスの隙間にも忘れずに貼っておきましょう。

【台風対策】養生テープの窓への代表的な貼り方

図1 代表的な貼り方。基本はロの字(隙間風対策)と米の字(飛散防止)の組み合わせ

ガラスが割れた時を想定すると、できる限りガラスとテープが接触している部分が多いほうが飛散を最小限に抑えることができます。図2のような貼り方だと飛散をさらに抑制できるでしょう。

【台風対策】養生テープの窓への貼り方の一例

図2 飛散防止のために、ガラスの開口部を少なくした貼り方

 

ガムテープ等でも同様に飛び散りを抑えることができますが、糊残りしやすく台風が去った後にはがすのに苦労するので、養生テープがおすすめです。

 

カーテンによる飛散防止

カーテンも、割れたガラスが室内に入ってくるのをある程度は防いでくれます。

先の養生テープによる飛散防止対策に加えて、カーテンを必ずしておきましょう。

カーテンが2枚以上ある部屋は、全てのカーテンを閉めておきます。万一破損したときに備えて風が強いうちは近づかないようにしましょう。

 

窓用フィルムによる飛散防止

養生テープを貼ったり剥がしたりするのが面倒な人には、窓ガラス用の飛散防止フィルムがおすすめです。

一度窓ガラス全面に貼ってしまえば、長期間にわたってガラスの飛散を抑制することができます。市販のフィルムの中には、紫外線カットや熱線カット、断熱性向上といった機能をあわせ持つフィルムもあるので、防災以外に窓ガラスの機能アップも図れます。

 

 

ベランダの強風対策

台風時に意外と多いのが、自分の家のベランダに置いてあるモノが風で飛ばされて、窓ガラスに当たって割れたというケースです。

また、モノが下階に落ちたり、他所に飛んでいくと大変危険です。

ベランダのモノは、部屋の中に一時的に退避させておくか、
丈夫な紐などでしっかり固定するなどして、
強風で飛ばされないないようにしましょう。

 

浸水に対する対策

台風による風の被害と同様に注意しなければならないのは、豪雨による浸水被害です。

河川が氾濫したり、排水が追いつかずに下水管や溝があふれたりして、住居の床下や床上が浸水する恐れがあります。

 

マンションでも、浸水対策は必要

中・高層階は対策が手薄になりがちですが、台風では横なぐりの雨が吹き付けるので、窓の隙間通気口などから容易に雨水が侵入する恐れがあります。

窓はきっちり閉めた上にクレセントをかけ、パッキンとの密着を確保しておきましょう。また、換気孔の雨よけ等が外れていないかもチェックしておきましょう。

 

ベランダの排水口の清掃

ベランダの排水口が落ち葉やゴミで詰まっていると、雨水があふれて窓から室内に水が浸入するので、この機会に排水口の清掃を実施しましょう。

 

1階・地下の設備の浸水対策

マンションでは、水道のポンプや受電設備などのインフラ設備1階や地下にあることが多いです。

万一これらのインフラ設備が水没するような場合、最悪水道や電気がしばらくの間使えなくなります

そのため、台風前には、ミネラルウォーターなどの飲料水の備蓄や、風呂の残り湯などのトイレ用排水の確保カセットコンロなどの加熱調理手段確保をしておきましょう。

普段から備蓄している人は、念のため在庫使用期限を確認しておきましょう。

 

立体駐車場・地下駐車場の浸水対策

立体駐車場や地下駐車場の万一の浸水に備えて、浸水の危険のある箇所の車を早めに避難させておきましょう。